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育成年代の指導者としての心構え、子どもとの信頼関係の作り方

岩本コーチから、育成年代の指導者としての心構えおよび子どもとの信頼関係の作り方についてまとめられた文章を共有いただきました。


第1章|育成年代の指導者としての心構え

 

まず最初に一番大切なことを書きます。

どれだけサッカーの知識があり、優れた技術があっても、指導者としてのマインドが整っていないと良い指導者にはなれません。

逆にマインド・心構えがしっかりしている指導者は、サッカー経験が無くても、知識がまだ少なかったとしても良い指導者になれると考えています。

指導者にとって一番大切なことは、指導者・リーダーとしての心構えです。

心構えがしっかりしていれば、子どもたちの心に火を灯すことができ、子どもたちにリスペクトされる指導者になることができます。

 

 

①子どもたちの未来に触れていることを自覚する

 

僕ら指導者の関わり方で、子どもたちの方向性は大きく変わります。

子どもたちにとって、関わる指導者の影響は非常に大きなものです。

僕らの関わり方次第で、サッカーが嫌いになったり自信を失う子もいれば、逆にサッカーが大好きになったり自信を持って色々なことにチャレンジできるようになる子もいます。

自分たちが影響力を持っていること理解し、責任を持って指導することが指導者には求められます。

 

 

②挑戦・ミスをさせてあげる

 

育成年代の子どもたちにとって大切なことは「ミスをしないこと」ではありません。

大切なのは勇気を持って挑戦し「ミスから学ぶこと」です。

そのためのサポートを、指導者と保護者はしていかなければなりません。

ミスに対する指摘を繰り返されると、子どもはチャレンジできなくなります。

子どもがチャレンジできるように、ミスに対して怒るのでは無く、挑戦したことに対して認めてあげましょう。

上手くなる、成長するために大切なことは「ミスをいっぱい経験すること」です。

子どもたちが挑戦し、失敗できる環境づくりをしていきましょう。

 

 

③すべての責任を背負う覚悟を持つ

 

指導者、リーダーとして絶対にしてはいけないことは「人のせい」にすることです。

すべての問題や結果は自分の責任と覚悟を持って指導していきましょう。

選手ができないことがあるのならば、教えている自分の責任。

常に自分の指導と向き合い、自分を高める努力をしましょう!

 

 

④子どもたちの目線になる

 

今子どもたちが何を考えているのか?

子どもたちの立場になったらどのように感じるのか?

大人目線ではなく、子どもたちの目線になって、どのように考え・感じているか常に考えましょう。

例えば使う言葉も、年代によって理解できることも違うので、特に低学年では専門的な言葉は避けるべきです。

どれだけ良いことを指導していても、子どもたちが理解していなければ意味がありません。

常に子ども目線になって、相手に伝わるように指導していきましょう!

 

 

⑤常に子どもたちの見本になる

 

僕らが思っている以上に子どもたちは指導者のことを見ています。

そして影響を受けます。

常に見られていることを意識して、子どもたちの見本になれる大人でありましょう。

子どもたちに「挨拶しろ」と言うのに自分はしなかったり、「練習中にポケットに手を入れるな」と言うのに自分は入れていたり。

子どもたちに伝えていることを自分がやっていなかったら、子どもたちは心の中で「コーチやってないじゃん…」と思ってしまいます。

子どもたちに求めることは自分がまずやる。という意識を持ちましょう。

 

 

⑥感謝とリスペクトの気持ちを忘れない

 

相手チームや審判へのリスペクトや感謝を忘れず、まず大人である指導者が選手へ示しましょう。

スポーツは自分たちだけが良ければ良いというものではありません。

決して自分たちだけではできず、相手や審判がいて成り立つものです。

相手や審判へのリスペクトと感謝は忘れないようにしましょう。

また、自チームの選手や保護者、スタッフへの感謝とリスペクトも大切です。

選手がいて、そして選手を送り出してくれる保護者がいて、チームが活動できているのです。

支えてくれている人への感謝やリスペクトを忘れると、必ずチームは悪い方向へいきますので気をつけましょう!

 

 

⑦自分自身も勉強と挑戦を止めない

 

子どもたちに挑戦や努力を求めるのならば、自分自身も勉強と挑戦を止めないことが大切です。

⑤の項目と重なる部分がありますが、子どもたちには「挑戦してほしい。努力してほしい。」と思っているのに、自分がしていないのでは指導者として子どもたちを導くことはできません。

まずは自分が常に自分を高める努力をすること。

そんな指導者だからこそ、子どもたちに火を付けることができ、そんな指導者を子どもたちはリスペクトするのです。

歩みを止めず進み続けましょう!!

 

 

 

第2章|子どもとの信頼関係の作り方

 

次に、どのように子どもたちと信頼関係をつくるのか。というお話をしていきます。

指導していく上で子どもたちと信頼関係を構築していくことはすごく大切です。

信頼関係があるかどうかで、子どもたちの吸収率は大きく変わり、成長スピードが変わってきます。

第1章での心構えを持った上で、下記の9つのポイントを抑えることで、子どもたちとの信頼関係を築きやすくなります。

 

 

①良いところも悪いところも認める

 

自分が信頼してもらいたいのならば、まず相手を信頼すること。

子どもたちには、色んな子がいて、それぞれが良いところも悪いところもあるでしょう。

指導者も人間です。好き嫌いや相性もあるでしょう。

それでも、どんな子でもまずは自分から相手を認めることが大切です。

「自分を認めてくれているかどうか」子どもたちは分かっています。

認めてくれると嬉しいし、自分が受け入れられている指導者を彼らは信頼するのです。

 

 

②名前を呼ぶ

 

これも僕はすごく大切にしています。

「お前」とか「キーパー」とかで声掛けするのではなく、その子自身の名前を呼んであげましょう!

ある本に

挨拶の時に「〇〇さん、こんにちは!」と名前を呼ぶだけで印象が良くなる。

という話が書かれていたのですが、これは大人でも子どもでも同じです。

ポジションなどで呼ぶのではなく「一人の人として」名前を呼んであげましょう!

ちなみに、できれば名字よりも名前の方が子どもは嬉しいと思うので、できれば名前で呼んであげましょう!

 

 

③プラスの声かけを多くする

 

大人でも子どもでも、常にマイナスな声かけをされると嫌ですよね。

上司で、ずっと指摘や否定的なことしか言わない人がいたとして、あなたはその人を信頼できるでしょうか?

きっとできないと思います。

相手の良いところを見て、プラスの声かけを多く行いましょう!

ただしお世辞や嘘で褒めるのは良くありません。

本音で、ポジティブな目線で子どもたちを見て、良い声かけを多く行いましょう!

 

 

④結果ではなく挑戦を評価する

 

育成年代において”ミスをすること”は悪いことではありません。

それよりも、チャレンジをしないことの方が問題で、チャレンジをしないと上手くなること成長することはありません。

そのためには指導者の関わり方が重要で、指導者がミスをしたことに指摘ばかりしてしまうと、子どもたちはチャレンジできなくなってしまいます。

結果を見るのではなく挑戦しているかどうかを見て、

勇気を持って挑戦しているのであれば、子どもたちを認めてあげましょう!

 

 

⑤𠮟るべき時には叱る

 

ただし、いつでも褒めるだけの指導者になることは危険です。

相手や審判にリスペクトが無かったり、仲間を大切にしなかったり、上手くいかないことを人のせいにしていたり、人として間違った行動・言動をした時はしっかりと𠮟りましょう。

僕が指導者をはじめたばかりの時、怒ることが苦手で、ただの優しいお兄さんになってしまっており、子どもたちを導く・指導するとは違う方向にいってしまっていました。

なめられてて、話もちゃんと聞いてもらえない状況でした。

時には叱ることも大切です。

しっかりと子どもたちと向き合い、思うことを情熱を持って伝えるようにしましょう!

とはいえ、いつでも怒って怖がらせてはいけないのでバランスが大切です。

 

 

⑥会ったときはハイ(肘)タッチする

 

「接触効果。心理的距離を強制的に潰す。」という意味で、挨拶として必ず一人一人と肘タッチを行います。

これは、割と効果あるので、ぜひ取り入れてみてください。

また、人数が多かったりすると、一度の活動の中で、全員と会話することができないこともあります。

少なくとも最初と最後に全員と挨拶・タッチを行うことで「僕は君をちゃんと見ているよ」と伝えるメッセージでもあります。

 

 

⑦話を聞く

 

信頼関係を築く上で、常に一方通行では無く、相手の話に耳を傾けることは非常に大切です。

中々自分から発信できない子もいると思いますが、子どもたちが発信した時に必ず聞いてあげるようにしましょう!

 

 

⑧子どもの目線を持つ

 

第1章の④と同じです。

子どもたち目線になって、相手の気持ちや考えを考えることも大切です。

 

 

⑨愛する

 

最後に、冗談では無く、これが最重要です。

指導する子どもたちを家族と思うくらいの気持ちで、愛情を持って指導しましょう!

それは必ず子どもたちに伝わります。

どんな子でも受け入れ、愛しましょう!!